9月3日、オープンセミナー「製法から見た日中の茶の交流」を開催いたしました。
今回は、講師に小泊重洋先生をお迎えし、先生が中国と長らく関わってこられて感じられた製茶法の変化や中国の「茶文化」の変遷と日本との関わりについて、総合的にお話しいただきました。
冒頭では、中国のお茶の品評会の審査員も務められた経験から、日本と中国のお茶の鑑定に対するスタンスと評価方法の違いなどについてお話をいただきました。
その後、急成長を遂げてきた中国の茶業全般の動向、機械化の進展、「茶文化」をフックにした茶業界の振興策といったテーマについてもお話しいただきました。
途中、ティータイムにおいては静岡産の白茶や、100g 2万円という大変高価な安化松針、近年注目を集め始めている安吉黄茶などのお茶を先生を囲みながら、飲ませていただくとともに、ご持参いただいた先生のお茶を見せていただきました。
後半には、各産地での製茶工場の様子を時系列で見せていただき、その製法・味わいの変化についてお話しいただくなど、まさに長年の交流を続けてこられたからこその、点ではなく流れとしての中国茶の事情が垣間見えました。
最後に設けられた質疑応答の時間では、参加者からの質問に、多くの示唆を含んだ回答をされ、先生の非常に豊富な知識と経験が感じられました。
今回は3時間という長丁場のセミナーになりましたが、それでも「もっと話を聞いていたい」という感想をいただくほどでした。
当日のセミナーの様子は、9月30日発行予定の会報『茶縁』2016年秋号にて詳細をご報告いたしますので、会員の皆様はご期待下さいませ。
オープンセミナー参考資料の頒布について
今回のセミナーでは、先生にこれまでの中国茶に関する著述をまとめた資料をご準備いただきました。
本来はセミナー参加者の方にのみ配布する予定でしたが、ご都合によりご参加いただけなかった方にも、少しでも情報をご提供するべく、協会にて冊子形式にまとめましたので、こちらを数量限定で頒布させていただきます。
9月30日発行予定の会報『茶縁』2016年秋号と併せてお読みいただけるよう、発送は9月30日(金)以降を予定しております。
ご購入・ご予約は協会Webストアにて承っております。
決済方法は、クレジットカード、銀行振込、コンビニ・Pay-easy決済をご用意しておりますので、どうぞご利用下さい。