7月28日から8月1日の5日間、梨山烏龍茶製茶ツアーを催行いたしました。
この旅行は協会の主催する「中国茶現地視察ツアー」の第一弾であり、台湾の高山烏龍茶の最高峰として知られる梨山地区に出向き、製茶実習を行ったものです。
参加者は全国3カ所の空港から出発し、現地の桃園国際空港で合流。
台北市内の茶葉店の視察と食事を行いながら、初日は宜蘭県の礁渓温泉に宿泊しました。
翌日は早朝に専用車で出発し、一路、梨山へ。
台湾の中央山脈を縫うように、約3時間半ほどの道のりでした。
梨山では今回お世話になりました華剛茶業の杜蒼林先生と合流し、福寿山農場の近くの茶園へ。
ここで短時間の茶摘み体験を行い、昼食後、台湾茶の最高峰として知られる、大禹嶺茶区の見学を行いました。
その後、工場へ移動し、製茶実習の開始です。
参加者には規定の生葉が提供され、烏龍茶の発酵を行う攪拌作業を各自が担当しました。
作業は深夜にまでおよび、工場内の部屋で仮眠を取ります。
その後、揉捻・乾燥の工程を経た荒茶を一斉に並べてテイスティング。
同じ生葉で同じ条件ながらも、どれ一つとして同じ味・香りのお茶は無く、烏龍茶の製茶の奥深さを体感しました。
この後、福寿山農場の見学をしながら台北に戻りました。
翌日は老舗茶問屋の工場視察や協会顧問の呂禮臻先生とのお茶の時間を過ごしたのち、各自が自由行動で思い思いの時間を過ごしました。
最終日は、台湾龍井・碧螺春の産地でもある三峡の観光後、鶯歌で茶器のショッピングをギリギリまで楽しみ、空港へ。帰途につきました。
今回の製茶ツアーの模様や梨山地区、特に大禹嶺茶区などの現状については、9月下旬発行予定の会報『茶縁』にて詳しくご紹介する予定です。
中国茶文化協会ではこうした現地視察ツアーを今後、年に1,2回程度催行していく予定です。
次回は2016年4月に、中国の献上茶の産地を一気に訪ねる予定です。
年末には、詳細な計画を発表させていただく予定ですので、是非ご期待ください。