オープンセミナー開催報告とサブテキストの一般頒布について

3月5日、講師に宝迫典子先生をお招きし、オープンセミナー「晋商万里茶路の両湖茶を飲み尽くす」を実施いたしました。

「万里茶路」は、近年、その歴史的価値と重要性が大きく見直されている交易路です。
晋商(山西商人)によって切り開かれた茶の輸出のための道であり、福建省・武夷山から、湖南・湖北を経て、河北、内モンゴル、モンゴルを経由し、ロシアとの交易拠点であったキャフタへ至ります。
そこからロシア国内を通り、ヨーロッパへ繋がる壮大な茶の道でした。
清代から民国時代にかけての約200年間に渡って栄えましたが、途中、太平天国の乱により武夷山への道が遮断されると、湖南・湖北の両省が茶の産地として大きく飛躍を遂げることになりました。

今回は、そうした湖南・湖北(両湖)のお茶を中心に6種類をお飲みいただくとともに、千両茶、百両茶、茯磚茶など様々な黒茶の実物をご覧いただきました。

 

サブテキスト『万里茶路 晋商の二百年』の一般頒布について

今回のセミナーでは限られた時間ということもあり、お茶を飲んでいただくことをメインに実施いたしました。
「万里茶路」の歴史についての詳細は、宝迫先生が執筆された、サブテキスト『万里茶路 晋商の二百年』に詳しく掲載されております。
本来はセミナー参加者に限定して配布する予定でしたが、A4版カラー32ページ・約3万字の充実したサブテキストとなっており、万里茶路について日本語で解説された貴重な資料となるかと思いますので、一般の方へも数量限定で頒布いたします(1部1,500円 消費税・送料込)。

ご注文は協会Webストアにてお受けいたします。
決済方法は、クレジットカード、銀行振込、コンビニ・Pay-easy決済をご用意しております。
※4月1日追記:品切れでご迷惑をおかけしておりましたが、増刷が決定しました。4月15日以降の発送を予定しております。ご注文の受付も開始しておりますので、ご利用下さい。

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